給湯器の自動お湯はり｜オートストップ機能が止まらない・溢れるトラブル対処法

お風呂の自動お湯はりや、自動たし湯をするとお湯が止まらなくて、お湯がどんどん溢れてしまう…

給湯器の故障しているのか、どうしたら良いのか分からない。

リモコンのエラーコードをチェック

自動お湯はりが止まらないとき、まず最初に確認したいのは リモコンにエラー表示が出ているかチェックしてみてください。エラーコードは、給湯器内部の故障や異常を示すサインです。

たとえば、以下のような異常があったときにコードで表示されるようになっています。

エラーコード	内容
002	水位設定不良 ※
432、433、E22	水位検知異常 ※水位センサ異常、暖房水位電極異常など
608、638	循環ポンプ異常 ※608は両側、638は片側
032	流量不足、排水栓の閉め忘れ ※循環口フィルター詰まりの可能性など

エラーコードが出ている場合は、メーカーの説明書や公式サイトで内容を確認し、示された対処を行うか、修理依頼が必要です。

また、エラーコードが表示されていない場合でも給湯器の故障が発生しているケースがありますので、エラーコードが表示されない＝必ず正常というわけではありません。

循環フィルターの掃除不足

自動お湯はりのトラブルで多いのが、循環アダプターのフィルター詰まりです。

フィルターに髪の毛・ゴミ・入浴剤の成分などが詰まると、浴槽の水位が正しく検知されなくなり、お湯はりが止まらない原因になります。単純な原因ですが、毎日入るお風呂だけに汚れが溜まりやすく、見落としがちな原因です。

給湯器メーカーのノーリツ（NORITZ）の公式サイトでも掃除方法が動画付きで分かりやすく紹介されていますので、ぜひチェックされてみてください。

※参考：ノーリツ（NORITZ）｜給湯機器の掃除・お手入れ方法

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修理を依頼した場合の出張費・修理費用の目安

項目	費用目安
出張料 ※訪問・点検	約2,000円〜5,000円
技術料 ※作業工賃	燃焼系：約5,000〜10,000円 ※バーナー・ガス電磁弁など 電装系：約3,000〜15,000円 ※基板・配線など 水制御系：約 5,000～12,000円 ※サーミスタ・センサなど リモコン：約7,000円〜15,000円 ※表示不良など
部品代 ※交換用部品	約5,000円〜30,000円以上
合計金額	約15,000円〜50,000円

※ 費用はあくまでも目安です。修理の難易度、給湯器の号数・機種・年式によって費用は変動します
※ 給湯器設置を依頼した会社で保証が適用になる場合があります。まずは確認しましょう。

給湯電磁弁・水位センサー・水量サーボの故障

自動お湯はりの停止（オートストップ）には、湯量を調整する機器や水位を検知するセンサーが正常に動作することが必要です。とくに、以下の部品に異常があるとお湯が止まらず、溢れ出す原因になります。

これらが故障すると水量や水位を正しく把握できず、設定量を超えても給湯が止まりません。給湯器部品の交換が必要となるため、専門業者やメーカーサービスによる修理対応が必要です。

フルオートは水位設定をリセットすると改善することがある

フルオートタイプの給湯器は、浴槽の水位を自動検知して給湯を調整しています。そのため、水位の設定情報が一時的に乱れると、お湯が止まらない原因になります。

また、お湯が止まらない・溢れ出すとまではいかずとも水位が安定しない、お湯が溜まらないなどの症状にもリセットは有効な場合があるのでぜひ試してみてください。

リセット手順については、給湯器メーカー各サイトで紹介されていますので割愛させて頂きます。

フルオートは水位センサーの故障でお湯が溢れることがある

フルオート給湯器は浴槽内の水位をセンサーで検知して給湯を止めます。そのため、水位センサーが故障するとオートストップが機能しなくなります。

水位センサーが故障すると、少し目を離した隙にお湯が溢れ続けてしまうため、重大なトラブルに繋がる可能性も考えられます。できるだけ早急に修理を依頼しましょう。

オートタイプは水位センサーがありません

自動お湯はり機能が使えるオートタイプと、自動たし湯機能まで付いているフルオート。これらの自動お湯はり機能は仕様が異なります。

フルオートタイプは水位を自動調整するため水位センサーが付いていますが、オートタイプ給湯器には水位センサーが付いていません。自動お湯はりの制御は「流量（湯量）」で行っています。

そのため、以下のような場合にお湯が溢れてしまいます。

オートタイプの場合は、浴槽を空にした状態でお湯をはり直すか、湯量設定を少なめにすることで解消する場合があります。

電装基盤の故障

給湯器内部の電装基板は、すべての動作をコントロールする大事なパーツです。設置環境にもよりますが外部の湿気や粉塵により故障してしまうケースもあります。

電装基盤が故障すると、給湯器が突然使えなくなったり、お湯が出続けるなどの誤作動を起こします。

基盤交換で改善するケースは多いですが、使用年数がある程度経過しているのであれば給湯器ごと交換してしまった方が安心して使えます。

給湯器修理でよくあるFAQ

修理か交換、どちらになるかはどう判断されますか？

診断して故障部品の交換で直る場合は修理となります。ただし、給湯器の耐用年数（10年）が近い場合や、基板・熱交換器など高額部品が故障している場合は交換を提案されることが多いです。

当日すぐに対応してもらえますか？

都市部であれば最短30分以内〜当日中の訪問対応が可能なケースが多いです。ただし繁忙期（冬季）は予約が混み合うため、早めの問い合わせがおすすめです。

故障かどうかを電話で判断してもらえますか？

多くの業者は、リモコンのエラーコードや状況を聞いたうえで、故障の可能性や概算費用を案内してくれます。ただし最終的な判断は現地調査が必要です。

給湯器の故障でお湯が溢れた場合、保険は使える？

基本的に給湯器の故障は火災保険の対象外です。溢れたお湯で床・壁・階下に被害が出た場合は、加入している保険で補償される場合があります。まずは保険会社へ確認してみてください。